日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
I.診断法の進歩
3.バルーン内視鏡
喜多 宏人
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 100 巻 1 号 p. 35-43

詳細
抄録

バルーン内視鏡の到来により,深部小腸への内視鏡挿入が可能となり,小腸疾患に対する診断・治療戦略は大きく変化した.バルーン内視鏡は経口的にも経肛門的にも挿入できる.内視鏡をコントロールしながら病変部を観察できるので,生検,内視鏡的止血術,内視鏡的拡張術,ステント留置,ポリペクトミー,EMR等ができるようになった.バルーン内視鏡はカプセル内視鏡と共に小腸内視鏡のスタンダードであり,相補的な役割を果たしている.

著者関連情報
© 2011 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top