日本内科学会雑誌
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II.診療の進歩
5.虚血性疾患,その他;腸間膜動静脈血栓症,虚血性小腸炎,NEMOなど
辻川 知之余田 篤
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2011 年 100 巻 1 号 p. 78-84

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抄録

小腸の重篤な虚血性疾患には塞栓症,血栓症に加え血管閉塞を伴わないNOMIがあり,早期診断が予後改善のために必要である.また虚血性小腸炎は限局性の虚血によるが頻度は少ない.狭窄型が多く,発症後の腸閉塞が特徴的である.診断には造影CT(computed tomography)や血管造影が有効であるが,発症早期の症状は非特異的なため,高齢者,心疾患,動脈硬化など高リスク患者の腹痛では必ず小腸虚血性疾患を念頭に置くことが重要である.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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