日本内科学会雑誌
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II.診療の進歩
7.NSAIDsその他の非特異性の潰瘍:非特異性多発性小腸潰瘍症など
平井 郁仁松井 敏幸
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2011 年 100 巻 1 号 p. 96-101

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抄録

NSAIDs起因性小腸病変,非特異性多発性小腸潰瘍症は比較的稀な小腸の炎症性疾患である.前者はNSAIDsが原因であり,小腸内視鏡を用いた最近の研究ではNSAIDs内服者における発生頻度は決して低くない.加えて高齢化社会である現在,NSAIDsや低容量アスピリンを内服する患者は増加する傾向にあり,消化管出血の一要因として重要である.後者は原因不明で,持続する潜出血による貧血症状を主症状とする疾患である.特徴的な臨床像や形態学的所見によって診断されるが,日常的に遭遇する疾患でないために非特異的な小腸潰瘍を本症と誤って認識するもしくは他の疾患との鑑別に苦慮する場合も多い.本稿では両疾患について概念,最近の画像所見についての知見や治療について概説する.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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