2011 年 100 巻 10 号 p. 2929-2935
レフルノミドはde novoピリミジン合成経路のdihydroorotate dehydrogenaseを分子標的とする抗リウマチ薬である.関節リウマチにおける有効性は確立しているが,薬剤性肺障害によりわが国での使用は限定的である.ミゾリビンはグアノシンヌクレオチドのde novo合成経路のinosine 5-monophosphate dehydrogenaseを特異的に阻害し,細胞内GTPプールを枯渇させることで免疫抑制効果を発揮する.通常の分割投与では有効性が十分でないことがあり,単回投与やパルス療法など最高血中濃度を高める試みがなされている.