日本内科学会雑誌
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III.生物学的製剤
4.IL-1阻害薬
山崎 聡士川上 純
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2011 年 100 巻 10 号 p. 2985-2990

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抄録

インターロイキン-1(IL-1)は重要な炎症性サイトカインであり,その病態生理の解明に伴い,IL-1阻害薬のコンセプトが確立してきた.当初,関節リウマチでの応用が期待されたが,TNF阻害薬ほど劇的な効果は得られなかった.しかし,クリオピリン関連周期性発熱症候群をはじめとする他疾患におけるIL-1の重要性が次々に明らかとなり,IL-1阻害薬の可能性は新たな展開を見せている.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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