日本内科学会雑誌
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今月の症例
甲状腺クリーゼ,糖尿病性昏睡により意識障害,呼吸停止を来たし救命しえた多腺性自己免疫疾患症候群(Autoimmune polyendocrine syndrome:APS)3型の1例
神谷 優子原田 幸奈内倉 淑男鈴木 弘之吉井 大司稲積 孝治川口 順子山川 正
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2011 年 100 巻 4 号 p. 1051-1053

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抄録

症例は33歳,男性.食欲低下,悪心嘔吐,体重減少を認め近医を受診,診療中に心肺停止となり,当院に搬送.Glu 1,043,HbA1c 13.0と著しい高血糖を認め,発熱,頻脈,甲状腺機能亢進があり,糖尿病性昏睡と甲状腺クリーゼの合併と診断.治療により救命しえた.1型糖尿病(SPIDDM)とBasedow病を合併し,Addison病はなく,多腺性自己免疫疾患症候群(APS)3型であると考えられた.APS3型の報告は増加しており,糖尿病性昏睡の場合には甲状腺クリーゼも鑑別する必要があると思われる.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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