日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
III.肥満症とその合併症
5.肥満症と睡眠障害
大井 元晴陳 和夫
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 100 巻 4 号 p. 966-974

詳細
抄録

睡眠時間の減少がどのような影響を与えるか不明であったが,近年,短時間睡眠と体重増加,また,高血圧,糖尿病,メタボリック症候群などとの関連を示すデータが蓄積されつつある.肥満と閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の重症度との関係は,一般的にはBMIが増加すれば,より重症となり,減量により低下する.頸部脂肪,腹部脂肪の蓄積により重症化するが,腹部肥満はCPAP療法により改善する可能性があり,OSAにより悪化し,悪循環を形成している可能性がある.

著者関連情報
© 2011 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top