日本内科学会雑誌
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今月の症例
特徴的なMRI画像を呈した日本脳炎の1例
坂本 光弘林 紀子中村 芳美氷室 公秀
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キーワード: 日本脳炎, MRI, 視床, 黒質
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2011 年 100 巻 8 号 p. 2256-2258

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抄録

症例は40代,女性.発熱と全身倦怠感を主訴に救急搬送された.意識障害が急速に進行し,錐体外路症状を認めた.ペア血清で日本脳炎中和抗体価の上昇を認め,日本脳炎と診断した.Magnetic Resonance Imaging(MRI)にて両側視床,両側中脳黒質に病変を認めており,それぞれ意識障害,錐体外路症状の病巣と合致していた.日本脳炎の画像所見として特徴的で,貴重な症例と考えられたので報告する.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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