2012 年 101 巻 12 号 p. 3557-3561
多くの内科医はプライマリ・ケアの現場に身を置いて活動している.国民に分かりやすい形でその役割を十分に果たしていくためには,医師を総合医療群と専門分化医療群に分けることが必要である.総合医療群の役割は地域住民とのつながりを重視し,幅広く健康問題の相談にのり,保健予防や介護福祉との連携が取れ,全人的医療ができることである.日本プライマリ・ケア連合学会はこの医師を家庭医医療専門医として育ててきた.今後は日本内科学会とも連携し,総合医療研修プログラムを確立したい.