旭川医科大学内科学講座消化器・血液腫瘍制御内科学分野
旭川医科大学病院腫瘍センター
2012 年 101 巻 7 号 p. 2042-2044
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赤芽球癆は選択的に赤血球系の産生のみが低下ないし欠損する疾患である.後天性赤芽球癆の原因には,胸腺腫,悪性腫瘍,自己免疫疾患,ウイルス感染,腎不全,薬剤などがある.症例は20歳代女性.妊娠26週に貧血を認め,骨髄検査で赤芽球系の著明な低形成を認め赤芽球癆を疑った.妊娠以外の原因を疑う所見はなく,赤血球輸血を行いながら妊娠を継続し,自然経腟分娩で出産した.その後,無治療で貧血は改善した.一連の経過より妊娠関連赤芽球癆と考えられた.
日本内科学会会誌
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