日本内科学会雑誌
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今月の症例
内側縦束症候群で発症し,経過中に肥厚性硬膜炎を合併した高齢発症SLEの1例
高橋 孝幸小路 仁磯村 杏耶駒形 嘉紀要 伸也有村 義宏山田 明
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2012 年 101 巻 7 号 p. 2055-2058

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抄録

症例は72歳,女性.左内側縦束症候群(以下MLF症候群)と意識障害で発症した全身性エリテマトーデス(以下SLE).意識障害の原因は髄液検査よりneuropsychiatric SLE(以下NPSLE)が疑われ,入院時の脳脊髄MRIは正常であったが,経過中のMRIで肥厚性硬膜炎と診断された.ステロイドパルス療法を行ったところ,各種の症状は速やかに改善したが,その後,再び意識障害が出現,MRIで多発脳梗塞巣を認めた.ループス抗凝固因子は軽度陽性,抗CLβ2GPI抗体,抗カルジオリピンIgGは陰性であったが,抗プロトロンビン抗体が陽性であり,抗リン脂質抗体症候群(以下APLS)の関与を考え抗凝固療法を追加したところ,症状の改善を認めた.

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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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