日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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I.重要な臓器障害
8.皮膚・粘膜
藤本 学
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2013 年 102 巻 10 号 p. 2591-2599

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抄録
膠原病の皮膚症状は,診断において重要な役割をもつのみならず,全身的な疾患活動性の把握や出現する症状の予測にも有用である場合がある.膠原病の皮疹は,特異疹と非特異疹に大きく分けられる.特異疹の存在は診断に直結するが,非特異疹の方が頻度としては高いため,早期診断により役立つ場合が多い.膠原病の皮膚症状を診察する際には,顔と手に特に留意して観察する.典型疹は比較的わかりやすいが,非典型的な症状の解釈については皮膚科専門医にコンサルトすべきである.
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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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