日本内科学会雑誌
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今月の症例
著明な低蛋白血症を来たした,フィラリア性乳糜尿症の1例
伊藤 佐久耶名取 千桂長田 暁子大原 敦子土谷 純一
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2013 年 102 巻 12 号 p. 3227-3229

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抄録

フィラリア性乳糜尿症は,フィラリア感染の晩期合併症である.症例は64歳,女性.著明な蛋白尿,低蛋白血症を来たしており,ネフローゼ症候群疑いで受診.尿は乳白色を呈しており,エーテル添加で透明となり,乳糜尿と診断した.左尿路とリンパ管の交通が認められ,原因はフィラリア性と考えられた.低脂肪食とエゼチミブ投与による非侵襲的治療で蛋白尿は陰性化し,低蛋白血症も改善した.

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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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