日本内科学会雑誌
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今月の症例
下垂体腫瘍とGH分泌不全症を合併したBardet-Biedl症候群の1例
田中 久美子広浜 大五郎代田 翠上竹 勇三郎田口 学高野 幸路福本 誠二藤田 敏郎
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2013 年 102 巻 3 号 p. 704-707

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抄録

症例は28歳,男性.幼少時から先天性網膜色素変性症及び学習障害を指摘され,17歳時にトルコ鞍内の腫瘍及び下垂体機能低下症が判明した.内分泌機能の再評価目的に受診し,Bardet-Biedl症候群(以下BBS)と診断された.BBSは極めて稀な疾患であるが,近年繊毛病として新たな病態が解明されつつある.下垂体機能異常や下垂体腫瘍の合併など,診断基準には含まれていない症候も報告されており,より多彩な合併症,表現型をもつ可能性がある.

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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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