日本内科学会雑誌
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II.病態と治療
5.IgA腎症
川村 哲也
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2013 年 102 巻 5 号 p. 1136-1144

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抄録

オックスフォード分類では,メサンギウム細胞増多,管内細胞増多,分節性硬化,尿細管萎縮/間質線維化が,わが国の組織学的重症度分類では,細胞性/線維細胞性半月体,全節性硬化,分節性硬化,線維性半月体がIgA腎症の腎予後と関連する病理パラメータとされている.IgA腎症の治療の基本は,個々の患者の病態に適合した治療法を選択することであり,eGFR 60 ml/分以上かつ尿蛋白0.5 g/日以上で,腎生検所見上,急性活動性病変がみられる患者では副腎皮質ステロイド療法の良い適応となる.

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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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