日本内科学会雑誌
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今月の症例
両側肺にびまん性小粒状陰影を呈した潰瘍性大腸炎の1例
美佐 健一横内 浩平井 健一郎福原 敦朗佐藤 俊谷野 功典石田 卓棟方 充
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2013 年 102 巻 5 号 p. 1213-1216

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抄録

症例は36歳,男性.28歳時に潰瘍性大腸炎(UC)を発症し,健診で胸部異常陰影を指摘され受診.CTで両肺にびまん性小粒状影を認めた.気管支肺胞洗浄(BAL)で明らかな菌や腫瘍細胞は検出されず,ヘモジデリン貪食Mφを認めた.また経気管支肺生検(TBLB)においても肺胞腔内にヘモジデリン貪食Mφの集簇を認め,肺胞出血と診断した.UCは腸外病変を有することが知られているが,肺病変,特に肺胞出血の報告は稀である.

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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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