FDG-PET/CTがSAPHO症候群の早期診断に有用であった1例

浅間 宏之; 岩舘 治代; 浅野 智之; 齊藤 理恵; 鈴木 英二; 小林 浩子; 渡辺 浩志; 大平 弘正

doi:10.2169/naika.102.1217

今月の症例

FDG-PET/CTがSAPHO症候群の早期診断に有用であった1例

浅間宏之, 岩舘治代, 浅野智之, 齊藤理恵, 鈴木英二, 小林浩子, 渡辺浩志, 大平弘正

著者情報

浅間宏之
福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
岩舘治代
福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
浅野智之
福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
齊藤理恵
福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
鈴木英二
福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
小林浩子
福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
渡辺浩志
福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
大平弘正
福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座

キーワード: 脊椎関節炎, SAPHO症候群, FDG-PET/CT

ジャーナルフリー

2013 年 102 巻 5 号 p. 1217-1219

DOI https://doi.org/10.2169/naika.102.1217

詳細

抄録

症例は50歳，女性．多関節痛，腰痛，発熱を繰り返し，血液検査でCRP高値を指摘された．CT, MRI画像等では診断に至らず，FDG-PET/CTにて胸鎖関節，脊椎への集積を指摘された．繰り返す手掌の膿疱様皮疹の病歴や殿部痤瘡，FDG-PET/CT所見からSAPHO症候群と診断し，methotrexateと少量のprednisoloneを投与し軽快した．脊椎関節炎は全般的にその診断に難渋することが多いが，FDG-PET/CTはSAPHO症候群の早期診断のために有用な画像診断の一つとなりうる．

責任著者(Corresponding author)

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