東京都教職員互助会三楽病院内科
2013 年 102 巻 6 号 p. 1458-1460
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IgG4関連疾患は臨床像が多岐にわたる原因不明の疾患である.症例は62歳,男性.心膜液貯留にて精査目的に入院.顎下腺腫張と大動脈周囲炎を合併し,血清IgG4 1,500 mg/dl以上,顎下腺生検にてIgG4陽性形質細胞の浸潤を認めた.IgG4関連疾患と診断し,ステロイド投与により軽快した.IgG4関連疾患に伴う心膜液貯留の報告は少ないが,原因不明の心膜液貯留時には鑑別の一つとして念頭におくべき疾患と考える.
日本内科学会会誌
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