日本内科学会雑誌
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IV.最近の話題
2.白血病に対する細胞療法と免疫遺伝子治療
小笠原 正浩
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2013 年 102 巻 7 号 p. 1751-1758

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抄録

同種造血幹細胞移植後の移植片対白血病効果は,マイナー組織適合抗原や白血病関連抗原を標的とした抗白血病免疫応答である.これらの抗原を用いた白血病に対するペプチドワクチンや樹状細胞ワクチンなどの腫瘍細胞特異的能動免疫療法が開発され,有用性が明らかになってきた.また最近,腫瘍特異的T細胞受容体遺伝子導入T細胞やキメラ抗原受容体遺伝子導入T細胞を用いた養子免疫遺伝子治療の臨床試験で有効性が示され,新たな治療法として注目されている.

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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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