2014 年 103 巻 12 号 p. 2918-2924
中央社会保険医療協議会(中医協)診療報酬基本問題小委員会の診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会から依頼され,平成17年3月に「内科系外来技術の難易度及び時間に係る調査」を行い,報告書を発刊した.診察時間を測定しただけでは意味がないので,診療難易度の指標として初診・紹介状と再診・診断未確定を取り上げた.医師経験年数が長いと診察時間は短くなるという仮説は支持されなかった.「神経内科疾患患者は診察時間が長い」の仮説が明らかに支持され,本データをもとに神経内科診察に対して診療報酬が反映された.