日本内科学会雑誌
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IV.特殊な病態と治療法
7.急性腎障害と肺
湯澤 由紀夫林 宏樹新城 響
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2014 年 103 巻 5 号 p. 1116-1122

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抄録

急性腎障害(AKI)は,生命予後に直接関与する重大な疾患である.AKI発症後,心臓・脳・肺といった様々な遠隔主要臓器の多臓器障害が発生する.中でも肺は最も障害を受けやすい臓器の一つである.AKIにより誘導されるケモカイン・尿毒素・酸化ストレスは,肺局所での新たなケモカイン発現,ナトリウム・水チャネルの発現低下によりALI/ARDSが発症する.一方,ALI/ARDSによる低酸素血症・高二酸化炭素血症及び陽圧式呼吸管理は,腎血流低下・GFR低下をきたし,AKI-ALI/ARDSの悪循環が形成される.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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