日本内科学会雑誌
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II.鑑別診断
1.特発性血小板減少性紫斑病(免疫性血小板減少症)と抗リン脂質抗体症候群
渥美 達也
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キーワード: 出血, 血栓, 抗リン脂質抗体
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2014 年 103 巻 7 号 p. 1580-1585

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抄録

特発性血小板減少性紫斑病(免疫性血小板減少症:ITP)の鑑別のひとつが,抗リン脂質抗体症候群または抗リン脂質抗体関連血小板減少症である.抗リン脂質抗体は血小板減少症と関連した自己抗体であり,陽性の場合は血栓症のリスクをもつ.すなわち,抗リン脂質抗体が陽性の血小板減少症は,出血と血栓の両者のリスクとしてのマネージメントが必要なので,鑑別の意味は大きい.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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