日本内科学会雑誌
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今月の症例
馬尾症候群を呈した血管内リンパ腫の1例
山本 詞子横山 泰久栗田 尚樹高岩 直子玉岡 晃
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2014 年 103 巻 7 号 p. 1696-1698

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抄録

症例は68歳,女性.ステロイド抵抗性の進行性両下肢筋力低下を認め,馬尾症候群を呈した.MRIで馬尾の異常増強効果を認め,髄液細胞のフローサイトメトリー(FCM)でκ鎖優位のB細胞,骨髄・髄液検体を用いたPCRでcomplementarity-determining region(CDR)III領域の再構成を認めたことから,B細胞の腫瘍性増殖が示唆された.臨床像から血管内リンパ腫(intravascular lymphoma:IVL)を最も疑い,化学療法を施行し下肢筋力の改善を得た.ステロイド治療が無効であっても馬尾症候群をみた際にはIVLを鑑別に含める必要がある.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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