2015 年 104 巻 1 号 p. 107-109
症例は50歳,男性.重症市中緑膿菌肺炎・急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)の診断で挿管での人工呼吸管理とした.呼吸不全状態が続き,体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)を導入したところ,著明な改善を認めた.市中緑膿菌肺炎は稀であり,時に急激な経過をとるが,適切なタイミングにECMOを導入することで救命し得ると考えられた.