日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
今月の症例
ECMO(体外式膜型人工肺)を使用した市中緑膿菌肺炎の1例
木下 拓山本 慶子外山 真一久我 明司弥富 真理山本 司國友 史雄
著者情報
キーワード: 市中緑膿菌肺炎, ARDS, ECMO
ジャーナル フリー

2015 年 104 巻 1 号 p. 107-109

詳細
抄録

症例は50歳,男性.重症市中緑膿菌肺炎・急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)の診断で挿管での人工呼吸管理とした.呼吸不全状態が続き,体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)を導入したところ,著明な改善を認めた.市中緑膿菌肺炎は稀であり,時に急激な経過をとるが,適切なタイミングにECMOを導入することで救命し得ると考えられた.

著者関連情報
© 2015 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top