日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
今月の症例
画像所見が診断の一助となったFitz-Hugh-Curtis症候群の2例
舘野 晴彦着本 望音野尻 圭一郎久保 一美泉 恭代大森 茂
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 104 巻 11 号 p. 2388-2393

詳細
抄録

 Fitz-Hugh-Curtis症候群(Fitz-Hugh-Curtis syndrome:FHCS)は,骨盤内炎症性疾患の波及により肝周囲炎をきたした病態で,腹腔鏡によるviolin string-like adhesionの確認などにより診断されてきたが,近年,造影CT早期相での肝被膜から被膜下の濃染像がFHCSの診断に有用との報告が散見される.今回,右上腹部痛を主訴に入院し,造影CTなどの画像診断が診断の一助となったFHCSの2例を経験した.

著者関連情報
© 2015 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top