日本内科学会雑誌
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I.診断・病態解明における最近のトピックス
3.腸内細菌叢と肥満症
入江 潤一郎伊藤 裕
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2015 年 104 巻 4 号 p. 703-709

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抄録

腸内細菌は食事からのエネルギー回収の促進,体脂肪蓄積を助長する腸管ホルモン産生,エンドトキシンによるインスリン抵抗性の惹起などを介して肥満症の病態形成に寄与する.肥満患者では腸内細菌叢の偏倚が認められ,その腸内細菌が形成する腸内環境が減量に対する抵抗性の一因となっている.腸内細菌叢の偏倚の解消を目指した腸内環境の整備が,新たな肥満症の治療となることが期待される.

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© 2015 一般社団法人 日本内科学会
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