日本内科学会雑誌
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VI.食物アレルギー:いつどのように対処するか
浅海 智之柳田 紀之海老澤 元宏
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2016 年 105 巻 10 号 p. 1966-1974

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抄録

食物アレルギーは,特定の食物摂取時に症状が誘発されることと,それが特異的IgEなどによる免疫学的機序を介する可能性の確認によって診断される.食物アレルギーの最も確実な診断法は,食物経口負荷試験である.一般内科医が遭遇する可能性のある症例において専門医にコンサルトするタイミングは,①小児期発症の食物アレルギーの診断の見直しが必要な場合,②耐性獲得確認のための食物経口負荷試験が必要な場合,③患者,家族が経口免疫療法を希望する場合,④原因不明のアナフィラキシーを繰り返す場合などである.

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© 2016 一般社団法人 日本内科学会
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