東京医科歯科大学・呼吸器内科
2016 年 105 巻 6 号 p. 991-996
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過敏性肺炎のトピックスの1つは特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)と慢性過敏性肺炎の鑑別である.慢性過敏性肺炎の過半数は鳥抗原が原因であるが,多くが潜在性に発症するために診断が困難である.抗原曝露を受ける環境として,鳥飼育以外に羽毛製品に留意する必要がある.慢性過敏性肺炎では特異抗体の陽性率が低く,スクリーニングとして抗原回避試験が有用である.適切な治療により予後の改善を期待できるので,早期の診断が望まれる.
日本内科学会会誌
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