福岡大学病院感染制御部
2017 年 106 巻 11 号 p. 2356-2366
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免疫低下者における感染症は,病原体に対する炎症反応や免疫応答の減弱により,症状徴候や検査所見がはっきりせず,しばしば診断に困難を伴う.患者が抱える個々のリスク因子を評価し,免疫低下のタイプを類型化することで,易感染性となる原因微生物を想定し,原因の検索を進めることが重要である.本稿では,高齢者,抗がん薬や副腎皮質ステロイド薬(ステロイド薬),免疫抑制薬等を使用中の免疫低下者における感染症による不明熱について概説する.
日本内科学会会誌
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