日本内科学会雑誌
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I.薬物療法の進歩とエビデンス
5.抗血小板薬をめぐる最新の話題
中川 義久
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2017 年 106 巻 2 号 p. 232-237

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抄録

虚血性心疾患へのステントを用いた経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)術後には,アスピリンとP2Y12阻害薬による抗血小板薬併用投与であるDAPT(dual antiplatelet therapy)が標準治療となっている.このP2Y12阻害薬には新規薬剤が導入され,実臨床においても使用されている.DAPTを継続する期間については議論が継続している.一年未満の短期DAPTで十分であるとの意見もある一方で,より長期間のDAPT期間を推奨するデータもあり,意見は定まっていない.本稿では,このPCI術後の抗血小板薬をめぐる最新のトピックスについて概説する.

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