虚血性心疾患へのステントを用いた経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)術後には,アスピリンとP2Y12阻害薬による抗血小板薬併用投与であるDAPT(dual antiplatelet therapy)が標準治療となっている.このP2Y12阻害薬には新規薬剤が導入され,実臨床においても使用されている.DAPTを継続する期間については議論が継続している.一年未満の短期DAPTで十分であるとの意見もある一方で,より長期間のDAPT期間を推奨するデータもあり,意見は定まっていない.本稿では,このPCI術後の抗血小板薬をめぐる最新のトピックスについて概説する.