2017 年 106 巻 6 号 p. 1117-1124
免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)であるnivolumabおよびpembrolizumabは,新たな一次治療および二次治療以降の選択肢として,進行期非小細胞肺癌の薬物療法を大きく変えた.非小細胞肺癌に対するICIの使用においては,腫瘍細胞におけるprogrammed cell death ligand-1(PD-L1)発現割合検査を適切に実施することが求められる.さらに投与後に認められる効果・副作用の特徴を十分に理解し,免疫関連有害事象が発症した場合には,関係する診療科と適切に連携し管理を行うことが重要である.