2018 年 107 巻 6 号 p. 1035-1042
これまで「市中肺炎」(community-acquired pneumonia:CAP),「院内肺炎」(hospital-acquired pneumonia:HAP),「医療・介護関連肺炎」(nursing and healthcare-associated pneumonia:NHCAP)の3つに分かれていた日本呼吸器学会による成人肺炎診療ガイドラインが1つに統合され,「成人肺炎診療ガイドライン2017」(日本呼吸器学会,2017年)として発刊された.「Minds 診療ガイドライン作成の手引き」(日本医療機能評価機構)に準拠することで,エビデンスを重視したガイドラインとなり,また,診療のフローチャートでは「市中肺炎」と「院内肺炎/医療・介護関連肺炎」に区分し,特に高齢者肺炎への対応が詳しく検討される等,様々な点において改訂が行われた.