慶應義塾大学腎臓内分泌代謝内科
2020 年 109 巻 4 号 p. 727-732
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高K血症はさまざまな病態で生じるが,尿中K排泄の低下がみられ,且つ腎機能が正常の場合は,アルドステロン作用不全が主因の高K血症と考える.高レニンか低レニンか,また,高アルドステロンか低アルドステロンかで,考えるべき疾患が異なる.多くの病態では,Na喪失による低血圧を伴うが,偽性低アルドステロン症II型は,Na吸収の亢進により高血圧となる.それぞれの病態は,K変化を来たす薬剤(主として降圧薬)の作用に関連づけると理解しやすい.
日本内科学会会誌
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