2020 年 109 巻 6 号 p. 1066-1072
近年,睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)患者の増加により,SAS診断プロセスにおける睡眠検査の必要性が高くなってきている.本邦では,自宅で施行できる検査施設外睡眠検査(out of center sleep testing:OCST)をスクリーニングとして活用する機会が増えてきているが,OCSTの結果とSAS診断のゴールドスタンダードである睡眠ポリグラフ検査と結果が乖離することがある.そのため,自覚症状や合併症など患者背景も考慮し,OCSTの結果を総合的に評価することが重要である.