日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
小腸内視鏡診療の最前線
矢野 智則山本 博徳
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2021 年 110 巻 8 号 p. 1664-1669

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抄録

今世紀に入り,新たな方式の小腸内視鏡として,カプセル内視鏡とバルーン内視鏡が登場し,近年ではスパイラル内視鏡が市場に出てきつつある.これらの内視鏡を用いた小腸疾患の診断・治療技術も進歩してきている.カプセル内視鏡では膨大な数の画像読影が必要であるが,人工知能を応用して読影者の負荷を軽減する研究が進みつつある.バルーン内視鏡による治療では,止血術におけるgel immersion法や,バルーン拡張術における内径計測用目盛り付き先端細径フード,小腸ポリープ治療におけるischemic polypectomyやcold snare polypectomy等,新たな方法が開発されている.スパイラル内視鏡は,ネジのような螺旋状隆起を回転させて小腸を畳み込みつつ挿入していく内視鏡で,短い時間で挿入できる方法として期待されている.これらの新技術により,小腸病変を効率良く診断・治療できるようになった.一般内科診療においても小腸疾患の可能性を常に意識し,適切なタイミングで小腸内視鏡が可能な施設へ紹介することが望まれる.

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