高山赤十字病院内科
2022 年 111 巻 5 号 p. 992-998
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83歳,女性,水様便と食思不振を主訴に受診した.腹部CT(computed tomography)でびまん性胃壁肥厚,上部消化管内視鏡検査で白苔・びらんを伴う広範な潰瘍性病変を認め,胃壁,血液,便培養からYersinia enterocoliticaが検出されたことから同病原菌による胃蜂窩織炎と診断した.後に終末回腸の潰瘍性病変,胃悪性リンパ腫が判明し,起炎菌の侵入門戸として考えられた.本症例は抗菌剤による保存的治療により治癒が得られた.
日本内科学会会誌
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