日本内科学会雑誌
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今月の症例
北海道北見市に於ける散発性E型肝炎の5症例
矢崎 弘志平野 浩富田 薫舟越 功古山 準一岡澤 林太郎水尾 仁志
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2006 年 95 巻 11 号 p. 2295-2297

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抄録

E型肝炎は, 本邦に於いて看過できない頻度で発生しており, 特に北海道では患者数も多く, 豚の内臓肉摂取によるfood-borne transmissionの可能性が強く示唆されている. 北見市にある我々の施設において, 2003年9月から2005年3月までの1年半の間に5例のE型肝炎症例を経験した. 全例発症の2~7週前に豚レバーないし豚ホルモンを摂取していた. 感染予防のために, 十分な加熱調理と調理器具や手指などの消毒・洗浄が重要である.

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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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