日本内科学会雑誌
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II. ガイドライン 2005
4. 胸痛
高山 守正
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2006 年 95 巻 12 号 p. 2454-2462

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抄録

内科と救急医学の接点として急性心血管疾患は緊急診療の対象となる事が多く, ガイドラインのもつ意義は重大である. 最近の一年で国際ガイドラインが改訂され, 続いて各領域での診療指針も次の時代を迎えつつある. 新たな視野に立った蘇生法での30対2に変更された胸骨圧迫心臓マッサージ法の根拠は何であったのか. 対象疾患の中心の急性冠症候群では急速に診療方針がshape-upされている. 基礎実験が心肺停止例の生存率改善へどのように結びついたか. 新しいエビデンスに基づいた重要度の再評価による改訂が様々なテーマで行われており, それぞれ医師も蓄積された知識を改訂する必要がある. これは同時に次の進歩へと継げるプロセスであり, 客観的視点での新たな課題抽出と評価が続けられる.

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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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