J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

日本内科学会雑誌
Vol. 95 (2006) No. 2 P 368-373

記事言語:

http://doi.org/10.2169/naika.95.368

医学と医療の最前線

腎不全に対する低蛋白食事療法では, 尿毒症物質の産生・貯留を抑制して末期慢性腎不全での透析導入を阻止ないし遅延させることができることは古くから周知の事実である. また最近の動物実験での研究結果や臨床研究のmeta-analysisの結果では, 低蛋白食事療法が腎機能低下の進行自体を抑制する効果を有することが証明されている. このような低蛋白食事療法を臨床上で適用する場合, 蛋白質摂取量を有効量まで減少させるとともに, 炭水化物や脂質から十分にエネルギーを摂取すること, 食事全体のアミノ酸スコアを100 (perfect) とすることが, 栄養障害を防ぎつつ有効性を発揮させるポイントとなる. 低蛋白食事療法が有効かつ安全に行われるためには, 高いレベルでの患者管理を行える優秀な技術と適切なシステムを医療者側が所有していることが必要であり, そこには綿密で高度な専門的臨床力が要求される.

Copyright © 2006 一般社団法人 日本内科学会

記事ツール

この記事を共有