右上肢腫脹の精査中にKL-6上昇を契機として卵巣癌が発見されたamyopathic dermatomyositis, 傍腫瘍症候群の1例

内田 温; 杉原 誠人; 伊藤 聡; 野渡 剛之; 國方 俊雄; 鈴木 豪; 後藤 大輔; 松本 功; 堤 明人; 住田 孝之

doi:10.2169/naika.95.742

今月の症例

右上肢腫脹の精査中にKL-6上昇を契機として卵巣癌が発見されたamyopathic dermatomyositis, 傍腫瘍症候群の1例

内田温, 杉原誠人, 伊藤聡, 野渡剛之, 國方俊雄, 鈴木豪, 後藤大輔, 松本功, 堤明人, 住田孝之

著者情報

内田温
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
杉原誠人
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
伊藤聡
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
野渡剛之
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
國方俊雄
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
鈴木豪
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
後藤大輔
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
松本功
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
堤明人
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科
住田孝之
筑波大学附属病院膠原病リウマチアレルギー内科

キーワード: amyopathic dermatomyositis, KL-6, 傍腫瘍症候群

ジャーナルフリー

2006 年 95 巻 4 号 p. 742-744

DOI https://doi.org/10.2169/naika.95.742

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抄録

症例は68歳, 女性. 右手の腫脹・疼痛が出現, CK上昇は認められなかったがGottron徴候陽性よりamyopathic dermatomyositisを疑われた. 間質性肺炎の所見がないにも関わらずKL-6が高値で, かつ症状も急速に進行したため, 悪性腫瘍の検索を行ったところ卵巣癌が発見された. 腫瘍摘出術と化学療法を行った結果, 症状の改善と平行してKL-6は減少した. 間質性肺炎のないKL-6上昇を認めた場合には悪性腫瘍の検索が必要である.

責任著者(Corresponding author)

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