2007 年 96 巻 1 号 p. 144-146
脂肪肉腫は大腿や後腹膜に好発するwhite adipose tissueの悪性腫瘍で,高率に再発,血行性転移がみられる.患者は60歳男性.化学療法と手術を施行し原発巣は十分にcontrolされていたが,肝に転移巣が出現した.病変は肝内に限局し,化学療法抵抗性を示したため,radiofrequency ablation(RFA)治療を行い,焼灼十分を確認した.転移性肝癌に対しても,化学療法等と組み合わせた集学的治療の一環として,RFAが有効な手段になると考えた.