札幌医科大学第一内科
北海道大学大学院医学研究科分子病理学分野
2007 年 96 巻 10 号 p. 2276-2278
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症例は67歳女性.倦怠感,炎症反応高値を認め,当科受診,胸腹部造影CTにて大動脈壁肥厚を認め,大動脈炎の存在を確認した.開口障害の存在と高齢発症より,浅側頭動脈生検を実施し,側頭動脈炎と診断しえた,高安動脈炎と側頭動脈炎は,ともに弾性動脈を侵す肉芽腫性血管炎であるが,視力障害を合併する側頭動脈炎では特に迅速な診断と十分なステロイドの使用が必要である.本例では造影CTと積極的な生検が診断に有用であったと考えられた.
日本内科学会会誌
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