日本内科学会雑誌
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今月の症例
抗signal recognition particle(SRP)抗体が検出されたステロイド療法抵抗性多発性筋炎の1例
白井 悠一郎小泉 加奈子小川 理絵鈴木 貴博小井戸 則彦大曽根 康夫秋月 哲史高田 哲也平形 道人石原 傳幸
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2007 年 96 巻 11 号 p. 2522-2524

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抄録

44歳,女性.四肢近位筋の筋力低下,血清CK値上昇から筋炎が疑われた.筋生検で筋線維の壊死・再生を認め,抗SRP抗体が検出され,多発性筋炎と診断された.ステロイド大量療法により,筋力は一時回復したが,漸減中に再び筋力低下をきたし,azathioprineを併用したところ改善した.抗SRP抗体陽性例に特徴的な臨床症状,検査所見を呈し,ステロイド抵抗性の経過を呈した貴重な症例として報告する.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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