日本内科学会雑誌
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今月の症例
左心補助装置から離脱しえた巨細胞性劇症型心筋炎の1例
平林 鑑山田 聡石見 かおり絹川 真太郎蒔田 直昌岡本 洋筒井 裕之杉木 宏司村下 十志文中川 雄太
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2007 年 96 巻 2 号 p. 335-337

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抄録

 症例は29歳,女性.感冒様症状で発症し,心筋逸脱酵素の上昇および完全房室ブロックと高度の左室収縮不全を認め急性心筋炎と診断した.入院翌日にショック状態となり,大動脈バルーンパンピング,経皮的心肺補助装置が導入され,ステロイド短期大量療法,大量免疫グロブリン療法が施行されたが効果なく,左心補助装置が装着された.心筋生検にて,多核巨細胞が散見されたことから巨細胞性心筋炎と診断した.222日という長期間の循環補助下での内科治療により左室機能が改善し,左心補助装置から離脱し社会復帰を果たした.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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