日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
今月の症例
不眠,自殺念慮を主訴に精神科治療を受けていた閉塞型睡眠時無呼吸を呈したHunter症候群の1例
渡辺 彰宮崎 英明加藤 大雅福居 和人堀 宏之平瀬 裕章原城 達夫平田 昌義太田 正之
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 96 巻 2 号 p. 338-340

詳細
抄録

 Hunter症候群はムコ多糖症(Muchopolysaccaridosis,MPS)2型とも呼ばれ,ムコ多糖分解酵素のiduronate sulfataseの先天性欠損症である.ムコ多糖が皮膚,骨,軟骨などの結合組織に進行性に蓄積することにより種々の臓器障害をきたし,重症例では18歳頃までに死亡する.症例は26歳,男性.主訴は喘鳴と不眠.4歳時にHunter症候群と診断された.入院2カ月前から自殺念慮を訴え精神科で治療を受けていた.巨舌,口腔咽頭腔の狭小化,上部気管に狭窄を認めた.睡眠ポリソムノグラフ検査により重症の閉塞型睡眠時無呼吸と診断し,鼻マスク式持続陽圧呼吸療法を導入したところ不眠と自殺念慮は軽快した.

著者関連情報
© 2007 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top