日本内科学会雑誌
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I.疫学
1.薬剤性肺炎と日本人
吾妻 安良太工藤 翔二
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2007 年 96 巻 6 号 p. 1077-1082

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抄録

近年,新薬は前臨床試験のエビデンスに基づいて次々と開発され,難治疾患分野からの期待も厚く,市場への参入も途切れることがない.薬効も漠然とし,重篤な副作用も目立たなかった過去に比べると,昨今は分子標的薬のように作用点が明確で,効果発現も鋭敏かつ強大である反面,特定の個人に重篤な副作用が発現する場合がある.Gefitinibの導入で一躍脚光を浴びた薬剤性肺障害は日本人で頻度が高く,肺障害発症の感受性を規定する人種特異性が予想されている.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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