日本内科学会雑誌
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III.B型慢性肝炎の抗ウイルス療法
1.エビデンスに基づいた治療方針の選択
池田 健次
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2008 年 97 巻 1 号 p. 36-42

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抄録

B型慢性肝炎では,B型肝炎ウイルス(HBV)DNAが105~106copy/ml以上かつALT異常値であれば治療対象となる.肝病変進行·肝癌発癌ともに,持続HBV DNA高値が関連していることが明らかになっている.抗ウイルス療法としてのインターフェロンと核酸アナログ製剤(エンテカビル,ラミブジン,アデホビル)にはそれぞれ長所·短所があり,年齢·患者背景,ウイルス量,線維化進行度のほか,急性期か慢性期か,ウイルスサブタイプなども考慮して選択する.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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