日本内科学会雑誌
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I.疫学と病態
2.アテローム性動脈硬化(粥状動脈硬化)の進展と退縮
中島 豊
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2008 年 97 巻 2 号 p. 277-283

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抄録

ヒトの冠状動脈や腸骨動脈には若年者からびまん性内膜肥厚が存在する.早期アテローム硬化の発生においては,このびまん性内膜肥厚の深部に脂肪の沈着が生じ,その後マクロファージが浸潤して泡沫細胞巣が形成される.その後,進行病変であるatheromaやfibroatheromaが形成されるが,この過程は思うほど単純ではない.アテローム硬化の退縮には泡沫細胞や壊死の減少消失は大きく関与するが,膠原線維を多量に含む線維性プラークや石灰化病変の退縮はあまり期待ができない.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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