日本内科学会雑誌
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III.治療と管理の実際
3.外科治療
太田 敬
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2008 年 97 巻 2 号 p. 346-350

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抄録

末梢動脈閉塞症(PAD:peripheral arterial occlusive disease)は発症時期の差から急性動脈閉塞症と慢性動脈閉塞症に分類できる.2週間以内に突然発症した動脈灌流障害を急性動脈閉塞症というが,発症からの時間,虚血の範囲や重症度を的確に判断し,時期を逸することなく‘肢切断の回避’および‘救命’に努めるべきである.慢性動脈閉塞症の治療にあたっては,画像診断だけでなく客観的な虚血の重症度評価を行い,‘肢機能の回復’および‘肢切断の回避'に努めるべきである.そのために,いくつかの治療オプションの一つとして外科治療を考えるのがよい.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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