日本内科学会雑誌
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今月の症例
急性呼吸循環不全を呈し死の転帰をとった副甲状腺クリーゼの1例
吉野 功二所 史隆夏目 佳幸村山 正憲
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2008 年 97 巻 5 号 p. 1083-1085

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抄録

概要 症例は38歳,女性.2カ月間続く全身倦怠感,食欲不振,全身疼痛のため来院.血清カルシウム(Ca)19.66mg/dl,intact PTH 1,980pg/ml,CT検査にて左甲状腺下極に約3cmの腫瘤影を認めた.直ちにビスホスホネートなどの投与と血液透析を施行しCa値は低下したものの,入院2日目にX線上両肺浸潤影が出現し呼吸困難と血圧低下をきたし,3日目に心室頻拍から心室細動を経て死亡した.近年,安定した原発性副甲状腺機能亢進症例が増えてきているが,本例のように不幸な転帰をとることもあり注意が必要である.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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